ねんきん定期便とは

ねんきん定期便は、自分が加入している年金に関する情報について、日本年金機構から毎年に送られてくるものです。

送られてくる時期は、自分の誕生月になります。(1日生まれの方は、前の月に送られてきます。)

これまでの加入記録、納付歴の他、加入実績に応じた受給額などが記載されています。

ねんきん定期便を受け取った際、内容を見て特に問題が無ければ、返信する必要はありません。もし、記録に漏れがあったり、誤りがあった場合は、同封の年金加入記録回答票にてその旨を返信しましょう。

ねんきん定期便に関する詳細は、日本年金機構のホームページをご覧ください。

ねんきん定期便が送られてくるようになった理由

2004年頃から、テレビ等で年金に関するニュースが多く取り上げられました。年金に関する不祥事、未納問題、消えた年金記録など、多くの国民の関心が年金問題に集まりました。

結果として、当時年金を管轄していた社会保険庁は解体され、年金に関する事務は現在の日本年金機構に移されました。

納めた記録がちゃんと残っているか、自分の目で確認しましょう

当時、一番問題になったのは、年金記録問題。「納めたはずの年金保険料が記録されていない(未納になっている)」という、消えた年金記録問題です。年金保険料を納付した記録がありながら、基礎年金番号に統合されていない「宙に浮いた年金記録」が5,000万件以上あることが判明したのです。

その問題を解決するための1つの手段として、旧社会保険庁では、平成19年12月以降、本来の年金記録の持ち主を探すために、年金受給者および加入者に「ねんきん特別便」を送りました。

平成21年度からは「ねんきん定期便」に生まれ変わり、現在に至ります。


FPのワンポイントアドバイス

ねんきん定期便が始まってまだ数年しか経っていないせいでしょうか、「定期便を受け取ったが、どうしていいかわからない」と相談に来られる方を見受けます。

実際のところ、おかしいところが無ければ「何もしなくてよい」ので、何もしなくてよい方がほとんどだと思われます。

加入記録を見る際に注意すべきポイントの1つとして、切り替わりの時期が挙げられます。転職・独立した時期、結婚した時期など、年金の被保険者資格が変わる際には漏れが発生しやすくなります。

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