国民年金の保険料・納付方法

国民年金の保険料は、月額15,020円(平成23年度)です。第2号被保険者と第3号被保険者は厚生・共済の各被用者年金制度が保険料を拠出しているため、直接の支払いはありません。

保険料は全国均一ですが、金額は毎年変わります。毎年約280円ずつ引き上げられ、2017年度(平成29年度)に16,900円で固定される見込みです。(その年度の改定率により、引き上げ額は280円から多少上下します。)


改正年月 保険料水準×改定率=保険料
2011年4月~ 15,260円×0.984≒15,020円
2012年4月~ 15,540円×改定率
2013年4月~ 15,820円×改定率
2014年4月~ 16,100円×改定率
2015年4月~ 16,380円×改定率
2016年4月~ 16,660円×改定率
2017年4月~ 16,900円×改定率

各年度の改定率=前年度の改定率×前年度の名目賃金変動率(前々年の物価変動率×4年前の年度の実質賃金変動率)

保険料の納付方法

口座振替や納付書による納付が一般的ですが、平成20年4月1日からは、海外に居住する20歳以上65歳未満の日本人の方を除き、 保険料の納付方法は口座振替が原則となっています。とは言え、どの方法で納めるかは自由です。口座振替や納付書による納付以外にも納付方法があるので、自分に合った納付方法を選びましょう。

・口座振替

口座振替で納めると手間がかからず、納め忘れを防ぐこともできます。口座振替の手続きは、お近くの年金事務所または金融機関の窓口で受け付けています。

・クレジットカード納付(継続支払)

クレジットカードにより定期的に納付する方法です。申込み手続きは、郵送、年金事務所で受け付けています。

・納付書による支払い(金融機関、郵便局、コンビニ)

日本年金機構から送られてくる納付書を使って、各窓口で納める方法です。

・電子納付

自宅から、インターネットなどを利用して、国民年金の保険料を納付できます。電子納付には次の方法があります。

  1. インターネットバンキングを利用した納付方法
  2. モバイルバンキング(携帯電話)を利用した納付方法
  3. ATMを利用した納付方法
  4. テレフォンバンキング(電話の音声案内等)を利用した納付方法

1、2、4のインターネットバンキング、モバイルバンキング、テレフォンバンキングを利用する場合は、予め利用する金融機関と契約を結ぶ必要があります。契約方法については、利用する金融機関にお問い合わせ下さい。(電子納付が利用できる金融機関かどうかについては、各金融機関にお問い合わせ下さい。) 

保険料の納付期限

保険料の納付期限は、毎月翌月末です。つまり、4月分であれば5月末までに払います。月末が休日の場合は、翌営業日が振替日(または納付期限)となります。

お得な前納制度

前納制度を利用すると、保険料の割引を受けることができます。

・1年分前納、6ヶ月分前納

まとめて払う期間によって、1年分前納、6ヶ月分前納の2種類あります。まとめて先に納める期間が長いほど、保険料が割り引かれ、お得になります。なお、現金払いの場合には、1年分、6ヶ月分以外でも、ご希望月から翌年3月分までの前納が可能です。

・口座振替の1ヶ月前納(早割)

口座振替には1ヶ月の前納制度(早割)があります。通常の振替日は翌月末ですが、当月末の振替にすると、月々の保険料が50円安くなります。

上記を踏まえ、保険料を比較してみましょう。平成23年度の保険料(15,050円)を参考にすると、


納付方法 1ヶ月分 6ヶ月分 1年分
月々支払 15,020円 90,120円 180,240円
前納
現金支払
- 89,390円
6ヶ月で730円
年間1,460円お得
177,040円
年間3,200円お得
前納
口座振替
14,970円
50円お得
89,100円
6ヶ月で1,020円
年間2,040円お得
176,460円
年間3,780円お得

平成23年度の場合、1年度分の保険料を現金で前納すると「3,200円」の割引。さらに、口座振替で前納すると割引額が「580円」アップして「3,780円」の割引となります。年間の保険料が15,020×12=180,240円なので、割引率にすると約2%です。

6ヶ月前納の場合は、現金で前納すると「730円」の割引。(年間割引額「1,460円」:730円×2回)。さらに、口座振替で前納すると割引額が「290円」アップして「1,020円」の割引(年間割引額「2,040円」:1,020円×2回)となります。

6ヶ月分の前納は、4月分から9月分までの保険料を当年4月末までに納め、10月分から翌年3月分までの保険料を当年10月末までに納めます。口座振替の場合は、それぞれ4月末、10月末に口座から引き落とされます。

1年分の前納は、4月分から翌年3月分までの保険料を当年4月末までに納めます。口座振替の場合は、4月末に口座から引き落とされます。

国民年金の保険料は全額社会保険料控除の対象

国民年金の保険料は、全額社会保険料控除の対象です。年末調整や確定申告の際に国民年金保険料を申告するための控除証明書は、毎年11月上旬に送られてきます。(10月以降に、その年初めて国民年金保険料を納付された方については翌年2月上旬に送られてきます。)


FPのワンポイントアドバイス

できれば、保険料は前納したいところです。

1年分前納できれば、それだけで2%違ってきます。銀行の普通預金の金利が0.2%前後というこのご時勢、2%はかなり大きいです。

ただ、余裕がないと1年分前納というのは難しいので、せめて口座振替にして、50円ずつでも節約していきたいですね。

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