個人年金保険

個人年金保険とは、貯蓄性が高いタイプの保険(積立保険)の一種であり、民間金融機関が運営する私的年金の1つです。

かつては保険会社や郵便局(簡易保険)、農協、共済などの取り扱いでしたが、1990年代後半の金融改革に伴い、銀行や証券会社でも販売されるようになり、老後のための財産づくりの手段として多くの人が加入するようになりました。

ゆとりある生活のために

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(平成19年度)」によると、夫婦2人の老後に必要と考える「ゆとりある老後生活費」は、毎月38.3万円とされています。

一方、現実の高齢者世帯1世帯あたりの平均所得金額は、厚生労働省の「国民生活基礎調査(平成19年度)」によると、毎月25.5万円。単純計算で年額に直すと153.6万円も不足していることになります。

また、多くの企業の定年退職年齢が未だ60歳であるにもかかわらず、公的年金支給開始年齢は65歳に引き上げられています。予め対策を考えておかなければ、いざというときに困窮してしまいます。

個人年金保険の特徴

個人年金保険は、将来一定の給付を受け取るために積み立てる金融商品で、60歳や65歳など、予めめ定めた年齢から年金を受け取ることができます。

受取期間によって、以下の5種類に分けられます。

  • 終身年金
    受け取り開始年齢に達してから、被保険者が死亡するまで受取人に年金を支払うもの。
  • 保証期間付終身年金
    終身年金のうち、初めの10~15年間に関しては被保険者がその間に死亡しても、受取人またはその相続人に保証期間の終了まで年金を支払うもの。
  • 確定年金
    被保険者の生死に関係なく、5~20年など定められた期間は受取人に年金を支払うもの。例えて言うと、貯蓄を取り崩すような形。
  • 有期年金
    5~20年などの定められた期間のうち、被保険者が生存している間のみ年金を支払うもの。
  • 保証期間付有期年金
    有期年金のうち、初めの5~10年間は保証期間として、被保険者の生死に関わらず年金を支払うもの。

FPのワンポイントアドバイス

個人年金保険は、年金と保障がついた貯蓄商品という見方ができます。単なる貯蓄として考えた場合、利率は決して高くはありませんが、セットになっていることを考えると、これも1つの選択肢と言えるでしょう。

但し、インフレになってしまうと、将来受け取る額は目減りしてしまいます。これは他の私的年金にも言えることですが・・・。

ただ単に積み立てるだけでなく、それがどういう性格の商品なのかを理解した上で積み立て・プランニングしましょう。

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