公的年金の種類

公的年金には、大きく分けて国民年金厚生年金の2つがあります。そしてそれぞれについて、老齢・障害・死亡を保険事故(対象)とした老齢年金・障害年金・遺族年金があります。

つまり、

国民年金 老齢基礎年金 障害基礎年金 遺族基礎年金
厚生年金 老齢厚生年金 障害厚生年金 遺族厚生年金

このようになります。

国民年金は基礎年金

国民年金の名称が「老齢国民年金」ではなくて「老齢基礎年金」となっています。障害年金・遺族年金についても同様ですが、これは、国民年金が全国民を対象としたものであり、全国民が給付を受けるべき土台の部分であることから、国民年金は基礎年金という名前になっています。

全ての国民が対象ということは、自営業者やその配偶者はもちろんのこと、サラリーマン等も含まれています。ですので、サラリーマンも、実は国民年金に加入しているのです。

厚生年金は上乗せ

基礎年金の上乗せとして、厚生年金があります。

厚生年金が適用されている事業所に勤めるサラリーマン等は、国民年金と厚生年金の2つの年金制度に加入することになります。

厚生年金から支給される年金は、加入期間とその間の収入の平均に応じて計算される報酬比例の年金となっていて、次のように基礎年金に上乗せするかたちで支給されます。

サラリーマンも国民年金に加入している

会社勤めの方は、「厚生年金に入っているから国民年金は関係ないんじゃないの?」と思われるかもしれません。

しかし、図を見てもらって分かるとおり、サラリーマンも国民年金の対象となっています。下の方に第2号被保険者となっています。

給与から年金の分で天引きされているのは、厚生年金だけでなく国民年金の分も一緒になって天引きされています。ですので、サラリーマンの皆さんは、厚生年金だけでなく、国民年金もしっかり納めているのです。


保険料の納付率は実は高い

年金の保険料、納付率が低いとニュースになっています。2010年度分の納付率は59.3%と発表されています。

これだけ見ると、年金納めている人はこんなに少ないの?と思われることでしょう。

しかしこの数字は、国民年金の第1号被保険者(自営業やフリーランス、学生など)に限った数字なのです。

国民年金には、厚生年金を払っている会社員、サラリーマンなども加入しています。当然、人数はサラリーマンの方が多く、また、給料から社会保険料として厚生年金と一緒に払っているため、納付率は非常に高いです。サラリーマンを含む全ての国民年金加入者を対象とした納付率は、実は90%を超えているのです。

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