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苦悶の階段

今年の春頃に放送されていた渡辺淳一原作の「雲の階段」は、考えさせられるドラマであった。にせ医者がテーマで人を助けることが犯罪となってしまうものである。確かに人の生命や財産・権利を守るために、医療や法律・会計関係の資格は必要である。しかし、利用者の利益を守るというより、資格者の既得権を守り、新規参入が出来難くしているのではないだろうか?合格者を増やせば質が落ちるという意見も一理はある。だが、1点、2点の差で合否が分かれるのであるから、合格者を増やしたところで、質が落ちるということもないと思う。また試験の成績が良くてもその資格の仕事に適性があるかどうかは別の話である。試験の方法を変えてもおそらく解決しないだろう。合格基準点を下げるにしても、まったく能力に差のないどこかの1点で合否をわけなければならなくなる。結局何の解決策も考えつかないまま、私は苦しんでしまうのである。ただ、にせ行政書士やにせ社労士のドラマや小説があらわれることがないことだけは確かである。

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