申請書を作成しよう

添付書類が集まったら、申請書を完成させましょう。

申請書の書式は農業委員会でもらえます。自治体によって書式が微妙に異なりますが、書く内容は大体共通しています。

書式については、自治体によってはネットでダウンロードできるところもあります。今回は作成例として、岐阜市の書式を例に挙げます。


1.申請日
申請日ですが、これは最後に回します。最初は空けておきましょう。もし訂正等があって申請日がずれてしまうと困るので、農業委員会の窓口に行って、OKをもらってから記入するとよいでしょう。

2.申請者
これは5条許可申請なので、渡す側と受ける側の2人が申請者になります。この書式では、使用貸借(無償での貸し借り)によるということで、使用借人・使用貸人となっています。

3.当事者
渡す側と受ける側について記入します。5条申請なので申請者と同じになります。ここは正確な住所を記入しましょう。個人の住所で、「○○番地だっけ、○○番だっけ?」のようにあやふやな場合は、正確な住所を調べるために住民票を取りましょう。

4.土地の所在地
転用したい土地の所在地です。地番や地目は登記簿を参考に。10a当たりの収穫量は分かりにくいですが、耕作者や農業委員会と相談しながら埋めましょう。ちなみに、平成23年産の米の10a当たり収量の全国平均は530kgです。

5.転用の目的
何のために転用するのかを記入します。ここは決まった文章がないので作文するところですが、専門的な用語は必要ないので、なぜその土地を使わないといけないのかを正直に記入しましょう。言い回し等、農業委員会と相談しながら作文するのもアリです。

それでは、次のページに移ります。

6.転用の時期・事業・施設の概要
転用して何をするのかを記入します。例では建物を建てることになっています。建築面積や建ぺい率などは、建設業者に教えてもらいましょう。

7.権利の種類
売買によって持ち主が変わる場合は、権利の種類は「所有権」で「移転」。お金による貸し借りであれば、権利の種類は「賃貸借」で「設定」。お金の発生しない(または相場より超安い)貸し借りは「使用貸借権」で「設定」です。

8.資金調達計画
転用してその後の用途に当てるための金額がいくらなのか、また、そのためにかかるお金をどうやって用意するのかを記入します。

9.資金調達計画
ここも作文するところです。被害が生じない場合は、「被害は生じないため、防除施設の必要はない」と記入すればよいのですが、被害が生じる可能性がある場合は、被害の防除施設の概要等を具体的に記入しなければなりません。文面に困ったら、農業委員会と相談しましょう。

10.その他
文例では開発許可のことが書いてあります。何もなければ「なし」ですが、その場合も農業委員会に確認しておいた方がよいです。

あとは捺印して、申請書作成は終了です。添付書類を付けて農業委員会に見てもらいましょう。

参考リンク:岐阜市役所/農地法第5条第1項の規定による許可申請書


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